【疾患概念】
日常生活やスポーツ活動のなかで,寛骨臼もしくは大腿骨頚部における軽微な形態異常が原因で,両者が主に股関節前方で衝突することによって股関節唇損傷や関節軟骨障害を引き起こす病態をFAI(femoroacetabular impingement)と言う.寛骨臼前方の一部の出っ張りや臼全体的の後捻や過被覆から生じるpincer type,大腿骨頚部のくびれ減少や骨性隆起もしくは頚部の前捻角減少や内反股から生じるcam type,両者が併存するmix typeの3typeに分類される.無症状のものもあるが,発症するものはmix typeに多い.症状は股関節の疼痛や違和感として発症する.特にcam病変は,関節軟骨障害,それに次いで発生する変形性股関節症(osteoarthritis of the hip;OA)の誘因となることが知られている.
【臨床症状】
自動車の乗り降りや階段の昇り,振
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