診療支援
治療

槌趾
hammer toe, mallet toe, claw toe
大原 邦仁
(髙木整形外科・内科 院長〔名古屋市瑞穂区〕)

【疾患概念】

 槌趾変形では,ハンマー趾(hammer toe)と槌趾(mallet toe)に分けて考えられることが多い.ハンマー趾は近位趾節間(proximal interphalangeal;PIP)関節では屈曲し,遠位趾節間(distal interphalangeal;DIP)関節では伸展している変形である.一方,槌趾はDIP関節のみ屈曲している変形である(図28-10).ハンマー趾に加えて中足趾節(metatarsophalangeal;MTP)関節の過伸展を合併したものを鉤爪趾(claw toe)とよぶ(図28-10).

【病態】

 女性に多い.サイズの小さな靴,ハイヒールやtoe boxの小さな靴を履くことで,MTP関節が背屈位矯正されるため,長趾伸筋や虫様筋が作用しにくくなり変形が生じると考えられる.中年以降ではplantar plateの損傷を合併しやすいことも一因と考え

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