1.Os subfibulare障害
【疾患概念】
腓骨外果下端に存在する小骨によって起こる障害である.その病態は二次骨化中心の癒合不全か,小児期の足関節外果裂離骨折の遺残骨片のどちらかであると考えられている.
問診で聞くべきこと
上記の理由から小児期の捻挫歴は必ず確認する必要があるが,実際には捻挫歴がはっきりしないことも多い.
診断のポイント
10歳以下では外果付着部の軟骨成分が多いために,捻挫の際に靱帯が断裂せずに前距腓靱帯付着部裂離骨折を起こす.この骨片が癒合せずに遺残したものがOs subfibulareの大部分である.したがって骨片と外果の間に動揺性が残存するため,症状としては骨片周囲の圧痛・歩行時痛や,足関節の腫脹や不安定性などを訴える.受傷時は軟骨成分が多いため単純X線では同定が困難であり,成長とともに徐々に巨大化していく.しかし,エコーを用いれば初期の段階から骨片の同定は可能であ
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