診断のチェックポイント
【1】病歴:一刻を争う場面が多いが最低限下記の項目は確認する。
❶発症時期:症状は突然発症し完成したのか,進行があるのか。アルテプラーゼ静注療法(以下,rt-PA療法)適応判断で未発症確認時刻からの時間は必須である。
❷けいれんの有無:けいれん後の意識障害,Todd麻痺が脳卒中として搬送されることは少なくない。
❸胸部痛,背部痛の有無:時に大動脈解離や急性心筋梗塞に脳梗塞が合併する。前者はrt-PA療法禁忌である。
❹頭痛の有無:くも膜下出血,動脈解離の可能性を念頭におく。独歩来院症例,若年者においてくも膜下出血の見逃し例が多いことが報告されている。20~30%で頭痛の程度が軽く,項部硬直も明らかでないことが多い。
❺既往歴:脳卒中,心疾患,不整脈,高血圧,糖尿病,脂質異常症,悪性疾患の既往についてはできるだけ確認する。
❻常用薬
■抗血小板薬,抗凝固薬は必ず確認する。その他の内服
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