診断のチェックポイント
【1】病歴
❶どのように見えないのか:黒くなって見えない場合は網膜より中枢の疾患である可能性,ぼやけて見えない場合は中間透光体の疾患である可能性が高い。
■全体が真っ黒で見えない(→網膜中心動脈閉塞症)。
■中心が黒くて見えない(→視神経炎,中心性漿液性脈絡網膜症,加齢黄斑変性)。
■端から黒くなってきている(→網膜剝離)。
■ぼやけて見えづらい(→ぶどう膜炎,白内障)。
❷突然の発症か,緩徐な発症であるか:突然の発症である場合は,循環障害の可能性が高くかつ緊急性が高い場合が多い〔瞬間的に見えなくなった(→網膜中心動脈閉塞症,硝子体出血)〕。緩徐な発症である場合は緊急性が低い場合が多い。
❸両眼性か片眼性か:一般的に片眼性が多い。両眼性である場合は,視交叉より中枢の疾患やぶどう膜炎などの全身的な背景をもつ疾患であることが多い。
❹外傷歴はあるか。
■受傷直後より視力低下(→角膜裂傷,眼
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