診断のポイント
即時型食物アレルギーの診断ポイントを以下に示す。
【1】乳幼児。
【2】原因食物を摂取してすみやかに症状が現れる。
【3】皮膚症状(じん麻疹など)など多彩な症状が現れる。
【4】原因食物への感作が証明(特異的IgE抗体,皮膚プリックテスト)される。
緊急対応の判断基準
【1】アナフィラキシー症状が誘発されたとき
❶特に循環器症状(血圧低下,意識障害など)や呼吸器症状(喉頭狭窄感,嗄声,喘鳴,呼吸困難など)が強くかつ急速に悪化するときは致死性の可能性があり,迅速な対応が求められる。
❷アドレナリン(0.01mg/kg,最大0.5mg)を大腿部外側上部に筋肉注射し,十分な酸素投与および急速膠質輸液を実施する。アドレナリンは必要に応じて反復投与する。
❸ヒスタミンH1受容体拮抗薬や副腎皮質ステロイド薬は致死的アナフィラキシー症状を改善する効果はない。
症候の診かた
患者や保護者らは原因食物に関して先