国内外において最近特に注目され危惧されている感染性疾患領域のキーワードは薬剤耐性(antimicrobial resistance:AMR)である。2016(平成28)年に三重県で開催されたG7伊勢志摩サミットでも取り上げられ,わが国でも国家的戦略としてAMR対策がなされてきている。その中心がantimicrobial stewardship(AS),すなわち抗菌薬適正使用であり,2018年度の診療報酬改定においてAST(抗菌薬適正使用支援チーム)に100点の診療報酬が新設され,その実践が強く求められるようになっている。このような方向性は細菌に限ったことではなく,ウイルス性疾患や真菌症など他の微生物にも当然当てはまることであり,薬剤耐性対策の徹底が国家規模で進められている。
抗微生物薬の開発が遅々として進まない現状のなかで,抗微生物薬を適正に使用するためには正確な診断が重要であることは言
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