◆疾患概念
【定義・病型】
周期性四肢運動障害(PLMD)とは,睡眠中に出現する四肢の周期的な不随意運動periodic limb movement(PLM)が原因となって,入眠障害や中途覚醒,日中の眠気を生じる睡眠覚醒障害である.夜間睡眠中,下肢にミオクローヌス様の不随意運動が出現することは古くから知られていたが,てんかんに伴う運動症状と区別されたのは比較的近年である.2014年に改訂された睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)では睡眠関連運動障害に分類されている.
【病態・病因】
PLMの運動形態は足関節の背屈およびバビンスキー反射に類似した拇趾の背屈と他足趾の開扇運動であり(図1)図,これらの運動が数十秒間隔で周期的に出現する.PLMは一夜の睡眠を前半と後半に分けた場合,前半部分に出現することが多い.また浅いノンレム睡眠である睡眠段階1と2で出現しやすいため,浅睡眠から深睡眠への移行を妨
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