心身症呼吸器疾患として,気管支喘息bronchial asthma,過換気症候群hyperventilation syndrome,神経性咳嗽,喉頭けいれん,慢性閉塞性肺疾患などが挙げられる.ここでは,代表的な心身症呼吸器疾患である気管支喘息と過換気症候群について述べる.
気管支喘息
◆疾患概念
【定義・病型】
成人喘息は気道の慢性炎症,可逆性のある種々の程度の気道狭窄と気道過敏性の亢進,また臨床的には繰り返し起こる咳,喘鳴,呼吸困難で特徴づけられる閉塞性呼吸器疾患で,慢性気道炎症性疾患と認識されている.病型としては,アトピー型と非アトピー型がある.
【病態・病因】
喘息症状は,気道平滑筋れん縮,炎症に伴う粘膜浮腫や分泌物貯留,気道リモデリングなどにより生ずる.気道炎症は,気道平滑筋の収縮,気道の浮腫,気道分泌亢進,気道壁のリモデリングにより,気流制限を起こす.小児喘息の病態は,成人喘息と共通な
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