診療支援
治療

手足口病,ヘルパンギーナ
hand-foot-mouth disease,herpangina
田中敏博
(JA静岡厚生連静岡厚生病院小児科・診療部長)

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[感]手足口病,ヘルパンギーナ:5類

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●病態

・手足口病(HFMD:hand-foot-mouth disease)とヘルパンギーナ(herpangina)は,咽頭結膜熱(別名:プール熱)と並んで“夏かぜ”と総称される,小児における夏季の代表的なエンテロウイルスの感染症である.

・手足口病はその名が示すとおり,口周囲の皮膚や口腔粘膜,四肢および殿部などに現れる水疱性の発疹が主症状である.

・ヘルパンギーナは,軟口蓋から前口蓋弓付近にかけて小水疱を生じることが特徴で,それらが自潰して咽頭痛の原因となる.

・いずれも発熱を伴うことが一般的で,頭痛を訴えることも多い.また消化器症状を伴うこともある.掻かれた皮疹に感染する伝染性膿痂疹や,口腔内の痛み

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