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[感]手足口病,ヘルパンギーナ:5類
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●病態
・手足口病(HFMD:hand-foot-mouth disease)とヘルパンギーナ(herpangina)は,咽頭結膜熱(別名:プール熱)と並んで“夏かぜ”と総称される,小児における夏季の代表的なエンテロウイルスの感染症である.
・手足口病はその名が示すとおり,口周囲の皮膚や口腔粘膜,四肢および殿部などに現れる水疱性の発疹が主症状である.
・ヘルパンギーナは,軟口蓋から前口蓋弓付近にかけて小水疱を生じることが特徴で,それらが自潰して咽頭痛の原因となる.
・いずれも発熱を伴うことが一般的で,頭痛を訴えることも多い.また消化器症状を伴うこともある.掻かれた皮疹に感染する伝染性膿痂疹や,口腔内の痛み,咽頭痛から水分摂取が困難となっての脱水症にも注意を要する.
・基本的に予後良好なウイルス感染症であるが,熱性けいれんや髄膜炎,まれに脳炎や心筋炎を合併することもある.
●治療方針
ウイルス感染症であり自然治癒する.特異的な治療法,治療薬はなく,対症療法が主体となるが,まれな合併症の有無の確認も怠らないことが肝要である.
A.軽症・中等症
夏の暑い時期の発症が多いことと,咽頭痛により経口摂取が低下しがちであることから,こまめに適切な水分を補給するよう努める.発熱や頭痛に対してはアセトアミノフェンを服用してもよい.脱水状態が進行している場合には点滴も必要である.
B.重症
けいれんや意識障害がみられた場合には髄膜炎や脳炎などの神経学的合併症を,呼吸・循環の状態に異常を認めた場合には心筋炎を考慮して,すみやかに集中管理を開始,もしくは可能な施設に移送する.
■患児・家族説明のポイント
・自然治癒するウイル
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