診療支援
治療

咽頭結膜熱
pharyngoconjunctival fever
鈴木道雄
(名古屋記念病院小児科・医長)

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[感]5類 [学]2種(主要症状が消退した後2日を経過するまで)

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●病態

・アデノウイルスはエンベロープをもたない二本鎖DNAウイルスであり,血清型による分類では51種類に,遺伝子型による分類では執筆時点で90型に分類されている.

・アデノウイルス感染症では上気道炎,咽頭炎,結膜炎,胃腸炎,出血性膀胱炎などのさまざまな症状をきたすが,発熱,咽頭炎,結膜炎を合併するものを咽頭結膜熱という.

・主に夏に流行するが,年間を通してみられる.

・主にアデノウイルス3型,7型により発症することが多い.ほかの型でも発症し,同じ型のアデノウイルスでも上気道炎のみ,咽頭炎のみを発症することがある.

●治療方針

 症状や周囲の流行により診断するが,咽頭ぬぐい液を用い

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