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[感]5類
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●病態
・スピロヘータ属の細菌Treponema pallidumによる感染症で,大部分がoral sexを含む性交渉時の病変部への粘膜接触により感染が成立する.以下の5つの病期に分かれる.
a)1期梅毒(~6週):感染部位に限局した病変を形成する(硬性下疳など)
b)2期梅毒(6~12週):血流にのって全身に播種し,症状を呈する(全身性発疹,リンパ節腫大など)
c)早期潜在梅毒(~1年):無症候期,1期・2期より少ないが感染伝播を生じる
d)後期潜在梅毒(≧1年):無症候期,ほぼ感染伝播はしない状態
e)3期梅毒(≧10年):神経梅毒,心血管梅毒,ゴム腫が主要病型
・先天感染は経胎盤感染により生じ,大部分が第1,第2妊娠三半期に伝播する.母体の病型も感染伝播率に関連し,1期・2期梅毒で60~90%,早期潜在梅毒で40%,後期潜在梅毒は10%未満となる.
・症候性の先天感染では肝腫大が必発で,脾腫,骨病変,発疹,肺炎(pneumonia alba),全身性リンパ節腫大などを伴う.特に骨病変の合併が多く,症候性で95%近くに骨端炎,骨膜炎,骨炎の所見を伴うとされ,これら病変は下肢の長管骨に好発する.
・非トレポネーマ抗体(RPR,VDRL)とトレポネーマ抗体(TPHA,FTA-ABS,MHA-TP)の2種の抗体検査を組み合わせて診断されることが一般的で,先天感染の診断としては母体の4倍以上非トレポネーマ抗体が上昇している場合には,先天感染がより疑わしい.ただし症候や母体の治療状況を総合して治療を考慮する.
・また臍帯血は母体抗体の混入による偽陽性,Wharton's jellyによる偽陰性が問題になるため,必ず児の血液
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