●病態
・紫外線や可視光線の光線波長の領域でその光量として,通常反応が起こりえない量で皮膚に過剰な反応としてみられる病態のことを指す.
・原因としては薬剤によるものが多く,機序により光アレルギー反応によるものと,活性酸素を介した光毒性反応によるものにさらに分類される.
・薬剤以外でも代謝異常を背景とした遺伝子疾患,紫外線によるDNA損傷の修復欠損が原因の遺伝子疾患群などでも認められ,さらには全身性エリテマトーデスなどの既存の皮疹が紫外線曝露により増悪するという場合でも,広義には光線過敏症という疾患群に含める.
●治療方針
光線過敏症の治療方針は大きく2つの段階に分けられる.
A.遮光を徹底させる
光線過敏症を引き起こす原因物質に加えて紫外線に曝露されることによって生じているので,原因物質が不明でも遮光により発症は防げる.現時点で皮疹が出ているのであればまずは紫外線に当たらないように指導する.ニューキ
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