適応
1全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向(白血病,再生不良性貧血,紫斑病等,及び手術中・術後の異常出血)
2局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血(肺出血,鼻出血,性器出血,腎出血,前立腺手術中・術後の異常出血)
3以下の疾患における紅斑・腫脹・瘙痒等の症状:湿疹及びその類症,蕁麻疹,薬疹・中毒疹
4以下の疾患における咽頭痛・発赤・充血・腫脹等の症状:扁桃炎,咽喉頭炎
5口内炎における口内痛及び口内粘膜アフター
用法
内1日750~2,000mg 分3~4(増減) 小児シ下記1日量mg(mL)(増減) 分3~4 0~1歳:75~200(1.5~4) 2~3歳:150~350(3~7) 4~6歳:250~650(5~13) 7~14歳:400~1,000(8~20) 15歳~:750~2,000(15~40) ►風味図 注1日250~500mg 分1~2 静注・筋注 術中・術後:1回500~1,000mg 静注 又は 1回500~2,500mg 点滴静注(増減)
禁忌
1)トロンビン投与中
2)注過敏症
注意
〈適用上〉注
①静注時:ゆっくり静脈内に投与(急速な投与で,悪心,胸内不快感,心悸亢進,血圧低下等)
②筋注時
a)神経走行部位を避けて慎重に投与
b)繰り返し注射する際は,同一部位を回避
c)注射針刺入時,激痛を訴えたり,血液の逆流をみた場合は,直ちに針を抜き,部位をかえて注射
患者背景
〈合併・既往〉
①血栓(脳血栓,心筋梗塞,血栓性静脈炎等)及び血栓症の恐れ(血栓を安定化)
②消費性凝固障害(血栓を安定化→ヘパリン等と併用)
③術後の臥床状態及び圧迫止血の処置中(静脈血栓を生じ易い状態であり,本剤投与により血栓を安定化する恐れ→離床,圧迫解除に伴い肺塞栓症を発症した例の報告)
④内本剤の成分に過敏症の既往歴
〈腎〉
①腎不全:血中濃度が上昇
②人工透析患者:痙攣の恐れ
〈妊婦〉妊B1有益のみ 〈授乳