アルプラゾラム《コンスタン　ソラナックス》

適応

心身症(胃・十二指腸潰瘍，過敏性腸症候群，自律神経失調症)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害

用法

1日1.2mg　分3(増減)　最高用量：1日2.4mg　分3～4　►高齢者では1回0.4mg　1日1～2回から開始，1日1.2mgを超えない

禁忌

1)過敏症

2)急性閉塞隅角緑内障(抗コリン作用→眼圧上昇，症状悪化)

3)重症筋無力症(筋弛緩作用により症状悪化)

注意

〈基本〉

➊眠気等→運転不可

②連用により薬物依存を生じることがある→漫然継続長期使用回避．投与継続時は必要性を十分に検討

〈その他〉投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で，新たに本剤を投与する場合，本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化，遅延するおそれ

患者背景

〈合併・既往〉

①心障害(悪化)

②脳に器質的障害(作用増強)

③衰弱者(作用増強)

④中等度又は重篤な呼吸障害(呼吸不全)(悪化)

〈腎〉排泄遅延　〈肝〉肝代謝のためクリアランスが低下

〈妊婦〉妊C有益のみ(他のベンゾジアゼピン系化合物で口唇裂・口蓋裂等が有意に多い疫学的調査報告，動物に大量投与したとき，骨格異常，胎児の死亡，出産児の発育遅延の増加が報告．ベンゾジアゼピン系で新生児に哺乳困難，嘔吐，活動低下，筋緊張低下，過緊張，嗜眠，傾眠，呼吸抑制・無呼吸，チアノーゼ，易刺激性，神経過敏，振戦，低体温，頻脈等．これらの症状は，離脱症状・新生児仮死として報告される場合もある．黄疸増強．分娩前の連用：ベンゾジアゼピン系で出産後新生児に離脱症状)　〈授乳婦〉不可(他のベンゾジアゼピン系化合物で母乳中移行，新生児に嗜眠，体重減少等報告．黄疸増強)　〈小児〉臨床試験は未実施　〈高齢〉慎重に(運動失調等→少量から開始等)

相互

CYP3Aで代謝　〈併用注意〉

1)中枢神経抑制薬(フェノチアジン誘導体・バルビツール酸誘導体等)，MAO阻害