診療支援
薬剤

ロメリジン塩酸塩新様式運転×
219
lomerizine hydrochloride
ミグシス Migsis(ファイザー)
 :5mg

適応

片頭痛 注意

1)片頭痛発作(月に2回以上)により日常生活に支障をきたしている患者に投与

2)発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので,投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じ頭痛発作治療薬(エルゴタミン酒石酸・無水カフェイン等)を頓用させる.投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと.

用法

1回5mg 1日2回 朝食後及び夕食後或いは就寝前(増減) ►1日投与量として20mgを超えない

禁忌

1)過敏症

2)頭蓋内出血又はその疑い(脳血流増加作用により症状悪化)

3)脳梗塞急性期(急性期の病巣部は代謝障害状態→非病巣部の血流増加作用に伴い病巣部の血流低下を起こすおそれ)

4)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①症状の経過を十分に観察し,頭痛発作発現の消失・軽減により日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与中止し,投与継続の必要性を検討→症状の改善が認められない場合,漫然と投与を継続しない

➋眠気等→運転不可

患者背景

〈合併・既往〉

①QT延長の疑い〔心室性不整脈(torsades de pointes),QT延長症候群,低K血症,低Ca血症等〕

②パーキンソニズム〔類似化合物(塩酸フルナリジン等)で錐体外路症状発現が報告→症状悪化のおそれ〕

③うつ状態又はその既往(症状悪化又は再発のおそれ)

〈肝〉重篤な肝機能障害(主として肝臓で代謝,胆汁へ排泄されるため,高い血中濃度が持続)

〈妊婦〉禁忌〔ラットで催奇形作用(骨格・外形異常)報告〕 〈授乳婦〉非推奨(ラットで母乳中移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉用量に留意し慎重に〔臨床試験成績において,高齢者(65歳以上)と非高齢者の副作用発現率(それぞれ5.6%,6.8%)には差はない.しかし,肝代謝及び肝機能低下のため,高い血中濃度持続のおそれ〕→十分観察,中止等処置〔類似化合物(塩酸フルナリジン等)で,高齢者で錐体外路症状や抑うつ発現の報告〕

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