診療支援
薬剤

(合剤)テルミサルタン・アムロジピンベシル酸塩・ヒドロクロロチアジド新様式運転△
2149
telmisartan・amlodipine besilate・hydrochlorothiazide
ミカトリオ Micatrio(ベーリンガー)
 配合錠:テルミサルタン80mg,アムロジピン5mg,ヒドロクロロチアジド12.5mg

適応

高血圧症 注意

1)過度な血圧低下等があり,高血圧治療の第一選択薬としない

2)原則として,テルミサルタン80mg,アムロジピン5mg及びヒドロクロロチアジド12.5mgを一定の期間,同一用法・用量で継続して併用し,安定した血圧コントロールが得られている場合に,切替を検討

用法

1日1回1錠 ►高血圧治療の第一選択薬として用いない

禁忌

1)過敏症〔本剤,ジヒドロピリジン系化合物,サイアザイド系薬剤,その類似化合物(例えばクロルタリドン等のスルフォンアミド誘導体)〕

2)妊婦・妊娠

3)肝障害

4)無尿又は血液透析中(効果が期待出来ない)

5)急性腎不全

6)体液中のNa・Kが明らかに減少(低Na血症,低K血症等の電解質失調を悪化)

7)アリスキレン投与中の糖尿病(但し,他の降圧治療でもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)

8)デスモプレシン(男性における夜間多尿による夜間頻尿)投与中

注意

〈基本〉

①配合剤であり,双方の副作用が発現する為,適切に使用を検討

②血清Cr値上昇及び血清尿酸値上昇がある為,定期的に血清Cr値及び血清尿酸値のモニタリングを実施し観察

③ヒドロクロロチアジドは低K血症を起こす為,血清K値のモニタリングを定期的に実施し観察

④ヒドロクロロチアジドは高尿酸血症を発現させる為,投与中は定期的に血清尿酸値のモニタリングを実施し観察.血清尿酸値の上昇が観察された場合は,その程度に応じて投薬の中止等処置

➎降圧作用に基づく失神,めまい,ふらつき→運転注意

⑥手術前24時間は投与しないが望ましい.ARB投与中の患者は,麻酔及び手術中にレニン・アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下

⑦ARB投与中に肝炎等の重篤な肝障害が報告→肝機能検査等観察

⑧アムロジピンは血中濃度半減期が長く投与中止後も緩徐な降圧効果が認められる為,投与中止後に他の降圧剤を使用するときは,用量並びに投与間隔に留

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