適応
1狭心症
2シアン及びシアン化合物による中毒
用法
11回1管(0.25mL)を,被覆を除かずそのまま打ち叩いて破砕し,内容を被覆に吸収させ,鼻孔に当てて吸入 2
①直接吸入:自発呼吸がある場合に実施.1回1管(0.25mL)を,被覆を除かずそのまま打ち叩いて破砕し,内容を被覆に吸収させ,鼻孔に当てて吸入(適増)
②回路内への投入:バッグマスク等の呼吸器経路内に,1回1管(0.25mL)を,被覆を除かずそのまま打ち叩いて破砕したアンプルを投入し内容を吸入(適増)
注意〔シアン及びシアン化合物による中毒〕
①用法及び用量は,患者の全身状態等に応じて決めるが,一般に以下の用法が標準的解毒方法として推奨
a)亜硝酸アミルの吸入(亜硝酸ナトリウム溶液の準備が出来るまで,2分毎):アシドーシスが認められた場合,炭酸水素ナトリウムの静注により補正
b)亜硝酸ナトリウムの静注(3%亜硝酸ナトリウム溶液10mLを3分間で静注):血圧低下を来した場合,ノルアドレナリン等の静注によりコントロール
c)チオ硫酸ナトリウム水和物の静注(25%チオ硫酸ナトリウム溶液50mLを10分以上かけて静注)
d)前記により効果がなければb,cを初回の半量投与
②ニトロプルシドナトリウム注射液の過量投与によるシアン中毒の治療には,チオ硫酸ナトリウム水和物の静脈内投与,本剤の吸入等が有効
禁忌
〔狭心症〕
1)心筋梗塞の急性期(血圧低下がみられる為,投与により末梢血管が拡張され,更に血圧低下し,心原性ショックを誘発)
2)閉塞隅角緑内障(眼圧を上昇)
3)頭部外傷又は脳出血(頭蓋内圧を上昇)
4)高度な貧血〔血圧低下により貧血症状(めまい,立ちくらみ等)を悪化〕
5)過敏症(硝酸・亜硝酸エステル系薬剤)
6)PDE5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィル,バルデナフィル,タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与