診療支援
薬剤

ジピリダモール新様式H
2171
dipyridamole
ペルサンチン Persantin(Parkland)
 :12.5・25・100mg
ジピリダモール Dipyridamole(日医工)
 静注:10mg/2mL/A
ジピリダモール(12.5% 長生堂,12.5・25・100 各社)

適応

1〔12.5・25mg錠,散〕狭心症,心筋梗塞(急性期を除く),その他の虚血性心疾患,うっ血性心不全

2〔25・100mg錠〕ワーファリンとの併用による心臓弁置換術後の血栓・塞栓の抑制

3〔25・100mg錠〕ステロイドに抵抗性を示すネフローゼ症候群における尿蛋白減少 狭心症,心筋梗塞,その他の虚血性心疾患,うっ血性心不全

用法

11回25mg 1日3回(増減) 21日300~400mg 分3~4(増減) 31日300mg 分3(増減) ►

①投薬開始後,4週間を目標として投薬し,尿蛋白量の測定を行い,以後の投薬継続の可否を検討

②尿蛋白量の減少が認められない場合は,投薬を中止等処置

③尿蛋白量の減少が認められ投薬継続が必要な場合は,以後定期的に尿蛋白量を測定しながら投薬

1回10mg 1日1~3回 徐々に静注(増減)

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉〔共通〕経口剤を投与中の患者に注射剤を追加投与した場合,作用が増強され,副作用が発現するので併用しない 

①腎疾患への適応に当たっては,以下に留意

a)病態の急速な進展がみられる場合は,中止又は他の療法を考慮等処置

b)尿蛋白が減少した場合でも,腎機能が低下する為,定期的に腎機能を検査等注意

②本剤を投与されている患者にアデノシン(アデノスキャン)を投与する場合は,12時間以上の間隔を空ける(併用によりアデノシンの有害事象が増強)

〈適用上〉

①化学的性質により配合変化を起こし易い為,他の薬剤との混合注射はしない.なおブドウ糖とは混合注射が可能

②急速に静注すると,特に高血圧患者において血圧が下がる為,緩徐に注射

〈その他〉

少数例ではあるが,非抱合型ジピリダモールが胆石中に取り込まれていたことを示す症例が報告

承認外の薬物負荷試験の目的で承認用量を超えて静注した場合,一過性の血圧低下,心停止,心臓死,致死性および非致死性の心筋梗塞,胸痛/狭心症,心

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