診療支援
薬剤

アドレナリン新様式E
245
adrenaline
エピペン Epipen(ヴィアトリス)
 注射液:0.15・0.3mg/2mL/本

適応

蜂毒,食物及び薬物等に起因するアナフィラキシー反応に対する補助治療(アナフィラキシーの既往又はアナフィラキシーを発現する危険性の高い人に限る) 注意

1)アナフィラキシー反応は,病状が進行性であり,初期症状(しびれ感,違和感,口唇の浮腫,気分不快,吐き気,嘔吐,腹痛,蕁麻疹,咳込み等)が患者により異なる為,患者に交付する際は,過去のアナフィラキシー発現の有無,初期症状等を必ず聴取し,注射時期について患者,保護者又はそれに代わり得る適切な者に指導

2)注射時期については,以下の目安も参考とし,注射時期を遺失しないよう注意

a)初期症状が発現し,ショック症状が発現する前の時点

b)過去にアナフィラキシーを起こしたアレルゲンを誤って摂取し,明らかな異常症状を感じた時点

3)心筋酸素需要を増加させる為,心原性ショックや出血性・外傷性ショック時の使用は避ける

用法

0.01mg/kgが推奨用量であり,患者の体重を考慮して,0.15mg又は0.3mgを筋注 注意

成人0.3mg製剤 小児体重に応じて0.15mg製剤又は0.3mg製剤を使用

②0.01mg/kgを超える用量(体重15kg未満の患者に0.15mg製剤,体重30kg未満の患者に0.3mg製剤)を投与すると,過量となる為,副作用の発現等に注意が必要であり,本剤以外のアドレナリン製剤の使用についても考慮する必要があるが,0.01mg/kgを超える用量を投与することの必要性については,救命を最優先し,患者ごとの症状を観察した上で慎重に判断

!警告

1)患者に交付する際には,必ずインフォームドコンセントを実施し,交付前に自らが適切に自己注射出来るよう,保存方法,使用方法,使用時に発現する可能性のある副作用等を患者に対して指導し,患者,保護者又はそれに代わり得る適切な者が理解したことを確認した上で交付.誤った方法で使用すると手指等への誤注射等の重大な

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