適応
1本態性低血圧,起立性低血圧
2透析施行時の血圧低下の改善
用法
11日20mg 分2(増減) 2透析開始時に1回10mg(増減)
禁忌
1)高血圧症
2)甲状腺機能亢進症
3)褐色細胞腫(急激な昇圧発作)
4)閉塞隅角緑内障(急激な眼圧上昇)
5)残尿を伴う前立腺肥大(尿閉)
注意
〈基本〉透析施行時の血圧低下への適用にあたっては,透析中に血圧低下したために透析継続が困難となることが確認されている慢性腎不全患者のみを対象
〈小児〉乳児,幼児には未確立(使用経験ない) 〈妊婦〉有益のみ(未確立) 〈授乳婦〉授乳回避(動物で乳汁中移行する報告) 〈高齢〉少量から開始等,用量留意
相互
〈併用注意〉
1)ドロキシドパ:血圧の異常上昇(ドロキシドパから変換したノルアドレナリンの末梢神経終末における再取り込みと不活性化が,本剤により抑制)
2)ノルアドレナリン:血圧の異常上昇(本剤によりノルアドレナリンの末梢神経終末における再取り込みと不活性化が抑制)
慎重
重篤な心臓障害(交感神経機能亢進作用を介する心臓刺激作用により悪化)
副作用
〈その他〉
1)過敏症(発疹,湿疹,蕁麻疹)→中止
2)循環器〔動悸,頻脈,血圧変動,不整脈(期外収縮,心房細動等),ほてり感,のぼせた感じ,胸部不快感,息苦しさ,浮腫,胸内苦悶感,四肢冷感〕
3)精神神経(めまい,立ちくらみ,頭痛,気分不良,ふらつき,頭重,全身倦怠感,焦燥感,情緒不安定,不眠,眠気,全身のしびれ,耳鳴)
4)消化器(嘔気・嘔吐,腹痛,胸やけ,食欲不振,腹部膨満,下痢,便秘,口渇感)
5)肝臓(AST・ALTの上昇等の肝機能異常)
6)その他(排尿障害,白血球減少,発熱,全身熱感,頸部痛,下肢痛,視力障害,歩行障害の悪化,構語障害の悪化)
動態
(健康成人,空腹時10mg単回投与)Tmax:2.7±0.4時間 Cmax:25.3±1.4ng/mL T1/2β:13.6±2.5時間 〔