診療支援
薬剤

シクレソニド新様式
229
ciclesonide
オルベスコ Alvesco(帝人)
 インヘラー:1噴霧50・100・200μg(50:5.6mg/容器 112噴霧)(100:5.6・11.2mg/容器 56・112噴霧)(200:11.2mg/容器 56噴霧)

適応

気管支喘息 注意投与開始前には,患者の喘息症状を比較的安定な状態にしておく.特に,喘息発作重積状態又は喘息の急激な悪化状態のときには原則として本剤は使用しない

用法

1回100~400μg 1日1回 吸入(増減) 1日最高投与量:800μg(1日に800μg投与の場合:朝・夜の1日2回に分ける) 小児1回100~200μg 1日1回 吸入.コントロール良好な場合は50μg1日1回まで減量可 注意

①寛解がみられた場合は,治療上必要最小限の用量で投与

②1日1回投与の場合は,夜に投与が望ましい

禁忌

1)有効な抗菌薬の存在しない感染症,深在性真菌症(症状増悪)

2)過敏症

注意

〈基本〉

➊気管支拡張剤並びに全身性ステロイド剤のように既に起きている発作を速やかに軽減する薬剤ではないので,毎日規則正しく使用

➋投与期間中に急性の発作が発現した場合は,発作発現時に短時間作用性吸入β2刺激薬等の他の適切な薬剤を使用するよう患者を指導.その薬剤の使用量が増加したり,効果が十分でなくなってきたと感じられたら,喘息の管理が十分でないことが考えられるので,速やかに医療機関を受診し治療を求めるよう患者を指導.このような状態は喘息の管理が不十分になっていることを示唆し,患者の生命を脅かす可能性があるので,本剤の増量あるいは気管支拡張剤・全身性ステロイド剤を短期間併用し,症状の軽減に合わせて併用薬剤を徐々に減量

③気道感染に伴い喘息症状の増悪がみられた場合には,本剤の増量を含むステロイド療法の強化と感染症の治療を考慮

④投与を突然中止すると喘息の急激な悪化を起こすことがあるので,投与を中止する場合には患者の喘息症状を観察しながら徐々に減量

⑤全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが,吸入ステロイド剤の投与により全身性の作用(副腎皮質機能抑制,小児の成長遅延,骨密度の低下,白内障,緑内障を含む)が発現する可能性があるので

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