診療支援
薬剤

(合剤)ブデソニド・グリコピロニウム臭化物・ホルモテロールフマル酸塩水和物新様式
budesonide・glycopyrronium bromide・formoterol fumarate hydrate
ビレーズトリ Breztri(アストラゼネカ)  229
 エアロスフィア:1回噴霧量 ブデソニド160μg,グリコピロニウム臭化物9.0μg (グリコピロニウムとして7.2μg),ホルモテロールフマル酸塩水和物5.0μg (ホルモテロールフマル酸塩として4.8μg)(56・120吸入)

適応

慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎,肺気腫)の諸症状の寛解(吸入ステロイド剤,長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合) 注意

1)慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いる.慢性閉塞性肺疾患の増悪時における急性期治療を目的として使用する薬剤ではない

2)気管支喘息治療を目的とした薬剤ではない為,気管支喘息治療の目的には使用しない

用法

1回2吸入を1日2回吸入 注意1日2回できるだけ同じ時間帯に吸入

禁忌

1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し症状を増悪)

2)前立腺肥大等による排尿障害(抗コリン作用により尿閉を誘発)

3)有効な抗菌剤の存在しない感染症,深在性真菌症(ステロイドの作用により症状を増悪)

4)過敏症

注意

〈基本〉

➊投与中に発現する慢性閉塞性肺疾患の急性増悪に対しては短時間作用性吸入β2刺激剤等の他の適切な薬剤を使用するよう患者に注意を与える.又その薬剤の使用量が増加したり,或いは効果が十分でなくなってきた場合,疾患の管理が十分でない事が考えられるので可及的速やかに医療機関を受診し医師の治療を求めるよう患者に注意を与える

②全身性ステロイド剤と比較して可能性は低いが,吸入ステロイド剤を長期間投与する場合には全身作用(クッシング症候群,クッシング様症状,副腎皮質機能抑制,骨密度の低下,白内障,緑内障を含む)が発現する事があるので,定期的な検査が望ましい.又異常の場合,患者の症状を観察しながら適切な処置

③気管支痙攣が認められた場合,直ちに中止し適切な処置.他の吸入薬と同様,本剤の吸入後に気管支痙攣が誘発される恐れ

➍中止により症状悪化の恐れがあるので,患者自身の判断で使用中止がないよう指導.又中止する場合,観察を十分に行う

⑤用法・用量通り正しく使用しても効果が認められない場合,本剤が適当ではないと考えられるので,漫然と投与を継続せず中止

➏過度

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