適応
軽症から中等症の活動期クローン病
用法
1日1回9mg 朝 注意
①投与中は患者の病態を観察し,投与開始8週間を目安に本剤の必要性を検討し,漫然と投与を継続しない
②中止する場合は,用量を徐々に減量
禁忌
1)過敏症
2)有効な抗菌剤の存在しない感染症,深在性真菌症(症状増悪)
注意
〈基本〉
①回腸及び上行結腸以外の病変に対する有効性は未確立
②長期間投与した場合に,クッシング様症状や副腎皮質機能抑制等の全身作用が現れる為,漫然と投与せず,中止する場合は徐々に減量
③副腎皮質ステロイドである為,ストレスに対する視床下部-下垂体-副腎系の反応を減弱させる可能性があるので,事故,手術等の強いストレスが生じた場合は全身作用の強いステロイド剤を投与等処置
④中止時に,筋肉痛,関節痛等の症状が発現.稀に,疲労,頭痛,悪心,嘔吐等の症状があり,症状が現れた場合は,副腎皮質機能抑制を疑い,必要に応じて一時的に全身作用の強いステロイド剤の投与
⑤全身作用の強いステロイド剤から本剤に変更する場合に,副腎皮質機能抑制に伴う症状が現れる為,副腎皮質機能検査を考慮等,全身作用の強いステロイド剤の減量は慎重に
⑥全身作用の強いステロイド剤から本剤に変更する場合に,鼻炎,湿疹等のアレルギー症状が顕在化する為,症状が現れた場合は適切な処置
➐副腎皮質ステロイド剤を服用中の患者が水痘又は麻疹に感染すると,重篤な経過を辿る可能性.水痘又は麻疹の既往がない若しくは予防接種を受けたことがない患者においては,水痘又は麻疹への感染を避けるよう注意.感染した場合は,直ちに受診するよう指導し,適切な処置
患者背景
〈合併・既往〉
①結核性疾患(症状増悪)
②感染症(症状増悪)
③高血圧症(症状増悪)
④糖尿病(症状増悪)
⑤骨粗鬆症(症状増悪)
⑥消化性潰瘍(症状増悪)
⑦緑内障(症状増悪)
⑧後嚢白内障(症状増悪)
⑨B型肝炎ウイルスキャリア(投与期間中及び終了後