診療支援
薬剤

ベザフィブラート新様式
2183
bezafibrate
ベザトールSR Bezatol SR(キッセイ)
 :100・200mg(徐放)
ベザフィブラート・SR(徐錠100・200 各社)

適応

高脂血症(家族性を含む) 注意適用前に検査を実施し,高脂質血症であることを確認した上で適用考慮

用法

1日400mg 分2 朝夕食後.尚,腎機能障害患者及び高齢者には減量 注意主に尿中排泄される為,腎機能障害患者への投与には注意が必要.投与にあたっては,以下の血清Cr値に応じて減量.又,高齢者では,加齢により腎機能の低下を認める一方で,筋肉量の低下から血清Cr値の上昇が軽微である為,以下のCcrに応じた投与量の調節.尚,投与量はCcrの実測値より設定が望ましいが,患者の身体状況等を勘案し,実測することが困難である場合は,例えばCcrと高い相関性が得られる安田の推定式を用いる等により,用量の設定を行う

①Scr≦1.5mg/dL・60mL/分≦Ccr:400mg/日(200mg×2)

②1.5mg/dL<Scr<2.0mg/dL・50mL/分<Ccr<60mL/分:200mg/日(200mg×1)

禁忌

1)人工透析(腹膜透析を含む)

2)腎不全等の重篤な腎疾患

3)血清Cr値が2.0mg/dL以上

4)過敏症

5)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①予め高脂血症の基本である食事療法を行い,更に運動療法や,高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も考慮

②投与中は血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する反応が認められない場合は投与を中止

〈適用上〉徐放錠である為,分割,砕いたりしないでそのまま服用 〈取扱上〉分包した場合は防湿保存 〈その他〉

①外国では普通錠の1日600mg(分3)投与において,消化器症状等の副作用の発現頻度が比較的高い報告

②ラットの24カ月間投与試験で,雄の高投与量群(123及び256mg/kg,臨床用量の20~40倍)において,精巣の間質細胞腫が認められた.ラットの雌及びマウスでは発癌性は認められていない

患者背景

〈合併・既往〉胆石又はその既往歴(胆石の形成) 〈腎〉

①人工透

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?