適応
高脂血症 注意適用前に検査を実施し,高脂質血症であることを確認
用法
1日1回2g 食直後 但し,TG高値の程度により1回2g,1日2回まで増量出来る
禁忌
1)出血(血友病,毛細血管脆弱症,消化管潰瘍,尿路出血,喀血,硝子体出血等)(止血が困難)
2)過敏症
注意
〈基本〉
①予め生活習慣の改善指導を行い,更に高血圧,喫煙,糖尿病等の冠動脈疾患の危険因子の軽減等も考慮
②投与中は血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する効果が認められない場合は投与を中止
③投与中にLDL-C値上昇の可能性がある為,投与中はLDL-C値を定期的に検査
〈適用上〉
➊空腹時に投与すると吸収が悪くなるため食直後に服用させる
➋噛まずに服用させる
〈その他〉外国で実施された疫学研究において,4g/日の用量で,心房細動又は心房粗動リスクの増加を示唆する報告
患者背景
〈合併・既往〉出血の危険性が高い(重度の外傷,手術等)(出血を助長) 〈肝〉肝機能検査(AST,ALT等)が望ましい
〈妊婦〉妊B1有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁中移行) 〈小児〉臨床試験は未実施
相互
〈併用注意〉抗凝固薬(ワルファリン等),抗血小板薬(アスピリン等):出血を助長→出血等の副作用に注意(本剤は血小板凝集抑制作用を有する為,出血を助長)
副作用
〈重大〉肝機能障害(AST・ALT・Al-P・γ-GTP・LDH・ビリルビン等の上昇を伴う),黄疸 〈その他〉
1)過敏症(発疹,薬疹,瘙痒)
2)代謝(高血糖,痛風)
3)神経系障害(めまい,頭痛,味覚異常)
4)血管障害(低血圧)
5)呼吸器(鼻出血)
6)消化器(下痢,悪心,腹痛,おくび,腹部膨満,便秘,鼓腸,消化不良,胃食道逆流性疾患,嘔吐,胃腸出血)
7)肝臓〔肝機能障害(AST・ALTの上昇)〕
動態
(2gを朝食直後に単回)イコサペント酸・ドコサヘキサエン酸 Cmax:58.1±18.5・