適応
2型糖尿病 注意適用は予め糖尿病治療の基本の食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な際に限り考慮
用法
1日1回7mgを維持用量とし経口.但し1日1回3mgから開始し,4週間以上投与後,1日1回7mgに増量(増減),1日1回7mgを4週間以上投与しても効果不十分な際には1日1回14mgに増量可 注意
①本剤の吸収は胃の内容物により低下する為,本剤は1日のうちの最初の食事又は飲水の前に,空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)と共に3mg錠,7mg錠又は14mg錠を1錠服用.又服用時及び服用後少なくとも30分は飲食及び他の薬剤の経口摂取を回避.分割・粉砕及びかみ砕いて服用してはならない
②14mgを投与の際は7mg錠の2錠の投与は回避
➌投与を忘れた際はその日は投与せず,翌日投与する
禁忌
1)過敏症
2)糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(インスリン製剤による速やかな治療が必須となるので,投与すべきでない)
3)重症感染症,手術等の緊急の場合(インスリン製剤による血糖管理が望まれる→投与は適さない)
注意
〈基本〉
①投与中は血糖,尿糖を定期的に検査し,薬剤の効果を確かめ3~4カ月間投与して効果が不十分な場合には,より適切と考えられる治療への変更を考慮
②本剤の消失半減期は長く,中止後も効果が持続→血糖値の変動や副作用予防,副作用発現時の処置について十分留意
➌本剤の使用に際し低血糖症状及びその対処方法について十分に説明
➍低血糖症状を起こす→運転注意
➎急性膵炎の初期症状(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等)の発現→中止し速やかに医師の診断を受けるよう指導
⑥胃腸障害の発現の際,急性膵炎の可能性を考慮し,必要に応じて画像検査等による原因精査の考慮等,慎重に対応
➐投与中は甲状腺関連の症候の有無を確認し,異常が認められた際には専門医を受診するよう指導
⑧胆石症,胆嚢炎