診療支援
薬剤

グリクラジド新様式EH運転△
3961
gliclazide
グリミクロン Glimicron(住友)
 HA錠:20mg :40mg
グリクラジド(20・40 各社)

適応

インスリン非依存型糖尿病(成人型糖尿病)(但し,食事療法・運動療法だけで十分な効果が得られない場合に限る)

用法

1日40mgより開始 分1~2 朝又は朝夕(食前又は食後) 維持量:1日40~120mg ►1日量は160mgを超えない

!警告

‍ 重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことあり→用法・用量,使用上の注意に特に留意

禁忌

1)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,インスリン依存型糖尿病(インスリンの適用)

2)重篤な肝又は腎機能障害(低血糖)

3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリンの適用)

4)下痢,嘔吐等の胃腸障害(低血糖)

5)過敏症(本剤,スルホンアミド系薬剤)

6)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①投与する場合は少量より開始し,血糖,尿糖を定期的に検査し薬剤の効果を確かめ,効果不十分な場合は,速やかに他の治療法へ切り替え

➋重篤かつ遷延性の低血糖症→運転注意

③患者及びその家族に低血糖症状及びその対処方法について十分説明

〈その他〉

①SU剤(トルブタミド1日1.5g)を長期間継続使用した場合,食事療法単独の場合と比較して心臓・血管系障害による死亡率が有意に高かったとの報告

②インスリン又は経口血糖降下薬の投与中にACE阻害薬を投与することにより,低血糖が起こり易いとの報告

患者背景

〈合併・既往〉

①低血糖の恐れがある次の患者又は状態

a)脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

b)栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態

c)激しい筋肉運動

d)過度のアルコール摂取者

〈腎〉

①重篤な腎機能障害:禁忌(低血糖)

②腎機能障害(重篤な腎機能障害のある患者を除く)(低血糖)

③血液透析中(慢性透析を施行中の糖尿病患者10例において,朝食前にグリクラジドを投与後,午前中に透析を開始し,その透析前後のグリクラジド血中濃度を測定したところ,透析前は1.97μg/mL,透析後は1.79μg

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