診療支援
薬剤

カナグリフロジン水和物新様式H運転△
3969
canagliflozin hydrate
カナグル Canaglu(田辺三菱)
 :100mg(カナグリフロジンとして)

適応

12型糖尿病

22型糖尿病を合併する慢性腎臓病(末期腎不全又は透析施行中の患者を除く)

注意1

1)2型糖尿病と診断された患者に対してのみ使用し,1型糖尿病には投与禁

2)高度腎機能障害又は透析中の末期腎不全で効果が期待できない為,投与禁

3)中等度腎機能障害では効果が十分に得られない可能性→必要性を慎重に判断

4)適用は予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮

2

1)eGFRが30mL/min/1.73m2未満では新規に投与しない(腎保護作用が十分に得られない可能性があること,投与中にeGFRが低下することがあり,腎機能障害が悪化するおそれ).投与中にeGFRが30mL/min/1.73m2未満に低下した場合は,投与継続の必要性を慎重に判断

2)臨床試験に組み入れられた患者の背景(原疾患,併用薬,腎機能等)を十分に理解した上で,慢性腎臓病に対するガイドラインにおける診断基準や重症度分類等を参考に,適応患者を選択

用法

100mgを1日1回朝食前又は朝食後

禁忌

1)過敏症

2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる→投与不適)

3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれる→投与不適)

注意

〈基本〉

➊使用に際し,低血糖症状及びその対処方法について十分説明

➋本剤の利尿作用により多尿・頻尿あり.又,体液量が減少あり→適度な水分補給を行うよう指導し,観察を十分行う.特に体液量減少を起こし易い患者(高齢者,腎機能障害,利尿薬併用等)では,脱水や糖尿病性ケトアシドーシス,高浸透圧高血糖症候群,脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意

➌尿路感染及び性器感染を起こし,腎盂腎炎,外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽),敗血症等の重篤な感染症に至ることあり→十分な観察等,

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?