診療支援
薬剤

ポリスチレンスルホン酸カルシウム新様式
219
calcium polystyrene sulfonate
カリメート Kalimate(興和)
 :5g/包(5g) ドライシロップ(92.59%):5g/包(5.4g)
 経口液(20%):5g/包(25g)
カリエード( 東洋製),ポリスチレンスルホン酸Ca( 各社,96.7% 東洋製,89.29%20% 三和)は後発品

適応

急性及び慢性腎不全に伴う高K血症

用法

ポリスチレンスルホン酸Caとして1日15~30g 分2~3(増減) ►1回量を水30~50mLに懸濁し服用 1回30g 水又は2%メチルセルロース溶液100mLに懸濁し体温程度に加熱して注腸.30分~1時間腸管内に放置 ►液が漏れてくるようであれば枕で臀部挙上するか,しばらくの間,膝胸位をとらせる ►5%ブドウ糖溶液を用いてもよい 1日75~150g(ポリスチレンスルホン酸Caとして15~30g) 分2~3

禁忌

腸閉塞の患者(腸管穿孔の恐れ)

注意

〈基本〉

①腸管穿孔,腸閉塞,大腸潰瘍の発現→高度の便秘,持続する腹痛,嘔吐,下血等の異常が認められた場合,中止し処置

➋経口投与にあたっては,患者に排便状況を確認させ,便秘に引き続き腹痛,腹部膨満感,嘔吐等の症状発現の場合→医師等に相談するように患者を指導

③過量投与を防止→血清K値及び血清Ca値を測定しながら投与→異常の際は減量又は休薬等処置

〈適用上〉

投与経路‍ DS内服用にのみ使用

経口投与時‍ 

a)類薬(ポリスチレンスルホン酸Na)で,そのソルビトール懸濁液を経口投与し,小腸の穿孔,腸粘膜壊死,大腸潰瘍,結腸壊死等の報告

b)消化管への蓄積を避けるため,便秘を起こさせないように注意

注腸投与時‍ 

a)動物実験でソルビトールの注腸投与により腸壁壊死の報告.又外国においてポリスチレンスルホン酸型陽イオン交換樹脂のソルビトール懸濁液を注腸し,結腸壊死を起こした症例報告→本剤を注腸する際にはソルビトール溶液を使用しない

b)腸管への残留を避けるため,必ず本剤を排泄.自然排泄が困難な患者では適切な方法を用いて腸管から取り除く

〈その他〉

①ポリスチレンスルホン酸Caのソルビトール懸濁液を経口投与し,結腸狭窄,結腸潰瘍等を起こした症例が報告

②ポリスチレンスルホン酸Caとアルギン酸Naとの併用により,消化

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