診療支援
薬剤

ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物新様式
219
sodium zirconium cyclosilicate hydrate
ロケルマ Lokelma(アストラゼネカ)
 懸濁用散:分包5g・分包10g

適応

高K血症 注意効果発現が緩徐→緊急の治療を要する高K血症には使用しない

用法

開始用量として1回10gを水で懸濁して1日3回,2日間経口(血清K値や状態に応じて,最長3日間まで投与可).以後は1回5gを水で懸濁して1日1回経口(増減) 1日最大15g 〔血液透析施行中の場合〕1回5gを水で懸濁して非透析日に1日1回経口(最大透析間隔後の透析前の血清K値や状態に応じて増減) 1日最大15g 注意

①投与開始3日目に1回10gを1日3回投与の際は,投与前に血清K値が治療目標値に達していないことを確認.投与開始3日後にも血清K値が治療目標値に達していない→他の治療法を検討(血液透析施行中を除く)

②投与開始時・投与量調整時は,1週間後を目安に血清K値を測定.以後は状態等に応じて定期的に血清K値を測定

③増量は5gずつとし,1週間以上の間隔を空ける

④血清K値が3.5mEq/L未満に低下の際は減量・中止を考慮し,3.0mEq/L未満に低下の際は中止.血清K値に応じてK補充の必要性を検討

注意

〈基本〉

①低K血症による不整脈等→投与中は定期的に血清K値を測定.又血清K値に影響を及ぼす薬剤(レニン-アンジオテンシン系阻害剤,抗アルドステロン剤,利尿薬等)の用量に変更が生じた場合,血清K値の変動に注意

➋過量投与を防ぐ為,服用を忘れた場合は,次の服用予定時間に通常通り1回分の用量を服用するよう指導

〈検査〉腹部X線撮影時は本剤が存在する胃腸管に陰影を認める可能性 〈適用上〉

➊分包内の全ての薬剤を容器に空け,約45mLの水に懸濁

➋十分に懸濁し,沈殿前に服用.沈殿した場合は再び懸濁して服用.服用後は容器に本剤が残っていないことを確認

➌懸濁後の薬剤は廃棄

患者背景

〈妊婦〉有益のみ 〈小児〉臨床試験は未実施

相互

H+を吸着して一時的に胃内pH上昇の可能性 〈併用注意〉

1)抗HIV薬(アタザナビル,ネルフィナビル,リ

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