診療支援
薬剤

デフェラシロクス新様式E運転△
3929
deferasirox
ジャドニュ Jadenu(ノバルティス)
 顆粒分包:90・360mg
AGデフェラシロクス「サンド」(90・360 サンド),デフェラシロクス(90・360 沢井)

適応

輸血による慢性鉄過剰症(注射用鉄キレート剤治療が不適当な場合) 注意

1)まず注射用鉄キレート剤による治療を考慮し,本剤は血小板減少や白血球減少を併発していて注射による出血や感染の恐れ,或いは頻回の通院治療が困難な場合等,連日の鉄キレート剤注射を実施することが不適当と判断される患者に使用

2)原疾患の支持療法のために現在及び今後も継続して頻回輸血を必要とする患者に使用

3)開始にあたり,以下の総輸血量及び血清フェリチンを参考

a)人赤血球濃厚液約100mL/kg以上(成人では約40単位以上に相当)の輸血を受けた場合

b)輸血による慢性鉄過剰症の所見として,血清フェリチンが継続的に高値を示す場合

用法

12mg/kgを1日1回(増減) ►1日量は18mg/kgを超えない 注意

①1カ月当たりの輸血量が人赤血球濃厚液7mL/kg未満(成人では4単位/月未満に相当)の場合は,初期投与量(1日量)として6mg/kgを考慮

②中等度(Child-Pugh分類クラスB)の肝機能障害のある患者では,開始用量を約半量に減量

③投与開始後は血清フェリチンを毎月測定.用量調節は,血清フェリチンの推移を3~6カ月間観察し,その他の状態(安全性,輸血量等)及び治療目的(体内鉄蓄積量の維持又は減少)も考慮して3~6mg/kg間で段階的に増減.尚,投与により血清フェリチンが継続して500ng/mLを下回った使用経験は少ない→過剰な鉄除去には注意

④血清クレアチニンの増加→投与開始前に血清クレアチニンを2回測定し,投与開始後は4週毎に測定.腎機能障害や,腎機能を低下させる薬剤を投与中では,腎機能が悪化の恐れ,治療開始又は投与量変更後1カ月間は毎週血清クレアチニン測定.投与後,成人では,連続2回の来院時において,治療前の平均値の33%を超える本剤に起因した血清クレアチニンの増加の際は6mg/kg減量.減量後も更に血清クレア

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