セフメタゾールナトリウム新様式

6132

cefmetazole sodium(CMZ)

セフメタゾン Cefmetazon(アルフレッサ)

　注：筋注用0.5g/V　静注用0.25・0.5・1・2g/V

セフメタゾールNa(静0.25・0.5・1・2g ニプロ)，セフメタゾールナトリウム(静0.25・0.5・1・2g 日医工P，Kit1・2g ニプロ)［静0.25g・2gは後発品］

適応

〈適応菌種〉セフメタゾールに感性の黄色ブドウ球菌，大腸菌，肺炎桿菌，プロテウス属，モルガネラ・モルガニー，プロビデンシア属，ペプトストレプトコッカス属，バクテロイデス属，プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)　〈適応症〉敗血症，急性気管支炎，肺炎，肺膿瘍，膿胸，慢性呼吸器病変の二次感染，膀胱炎，腎盂腎炎，腹膜炎，胆嚢炎，胆管炎，バルトリン腺炎，子宮内感染，子宮付属器炎，子宮傍結合織炎，顎骨周辺の蜂巣炎，顎炎　注意急性気管支炎への使用にあたっては，「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し，抗菌薬投与の必要性を判断した上で，本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること

用法

1日1～2g　分2　静注・点滴静注・筋注　〔難治性又は重症感染症〕1日4g　小児1日25～100mg/kg　分2～4　静注・点滴静注　〔難治性又は重症感染症〕1日150mg/kgまで増量　分2～4　►筋注には添付リドカイン注に溶解する　►Kit用時添付の生食液に溶解し，緩徐に投与　注意筋肉内投与は静脈内注射が困難等の場合にのみ実施

禁忌

1)過敏症

2)筋過敏症(リドカイン等のアニリド系局所麻酔剤)

注意

〈基本〉

①使用にあたり耐性菌の発現等を防ぐため，原則として感受性を確認し疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める

②本剤によるショック，アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので，次の措置をとる

a)事前に既往歴等について十分な問診．尚，抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認

b)投与に際しては必ずショック等に対する救急処置のとれる準備

c)投与開始から投与終了後まで患者を安静の状態に保たせ十分観察．特に，投与開始直後は注意深く観察

③急性腎障害等の重篤な腎障害が発現→定期的に検査

④投与の際は定期的に肝機能，血液等の検査

〈検査〉

①テステープ反応を除くベネディクト試薬，フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性

初出:治療薬マニュアル2024 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年5月17日　掲-ID：yak_00000-00_a047b001c001d002e003z0002）