診療支援
薬剤

セフェピム塩酸塩水和物
6132
cefepime dihydrochloride hydrate(CFPM)
セフェピム塩酸塩 cefepime(各社)
 :静注用0.5・1g/V

適応

1一般感染症 〈適応菌種〉セフェピムに感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,モラクセラ・カタラーリス,大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,インフルエンザ菌,シュードモナス属,緑膿菌,バークホルデリア・セパシア,ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア,アシネトバクター属,ペプトストレプトコッカス属,バクテロイデス属,プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く) 〈適応症〉敗血症,深在性皮膚感染症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,肛門周囲膿瘍,扁桃炎(扁桃周囲膿瘍を含む),肺炎,肺膿瘍,慢性呼吸器病変の二次感染,複雑性膀胱炎,腎盂腎炎,前立腺炎(急性症,慢性症),腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆嚢炎,胆管炎,子宮内感染,子宮傍結合織炎,中耳炎,副鼻腔炎

2発熱性好中球減少症

注意1扁桃炎(扁桃周囲膿瘍を含む),中耳炎,副鼻腔炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与する 2

1)以下の2条件を満たす症例に投与

a)1回の検温で38℃以上の発熱,又は1時間以上持続する37.5℃以上の発熱

b)好中球数が500/mm3未満の場合,又は1,000/mm3未満で500/mm3未満に減少することが予測される場合

2)発熱性好中球減少症への使用は,国内外のガイドラインを参照し,本疾患の治療に十分な経験をもつ医師の下で,使用が適切と判断される症例についてのみ実施

3)発熱性好中球減少症に対し投与する場合には,投与前に血液培養を実施.起炎菌が判明した際には,本剤投与継続の必要性を検討

4)発熱性好中球減少症への使用にあたっては,本剤投与の開始時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には,白血球数の半数を

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