診療支援
薬剤

トブラマイシン新様式
6123
tobramycin(TOB)
トブラシン Tobracin(東和薬)
 :10(小児用)・60・90mg/1・1.5・1.5mL/A

適応

〈適応菌種〉本剤に感性の大腸菌,クレブシエラ属,エンテロバクター属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,緑膿菌 〈適応症〉敗血症,深在性皮膚感染症,慢性膿皮症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,膀胱炎,腎盂腎炎,腹膜炎 注意急性気管支炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること

用法

〔膀胱炎,腎盂腎炎〕1日120mg 分2 筋注・点滴静注(増減) 〔その他の感染症〕1日180mg 分2~3 筋注・点滴静注(増減) 小児1日3mg/kg 分2~3 筋注・点滴静注 ►点滴静注は30分~2時間かけて行う(1回90mg投与は1時間以上) 注意腎障害患者:投与量を減らすか,投与間隔をあけて投与

禁忌

過敏症(本剤,アミノグリコシド系抗生物質,バシトラシン)

注意

〈基本〉

①使用にあたり耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与に留める

②本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置をとる

a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認

b)投与に際しては,必ずショック等に対する救急処置の準備

c)投与開始~終了後まで患者を安静の状態に保たせ十分観察.特に,開始直後は注意深く観察

③眩暈,耳鳴,難聴等の第8脳神経障害→慎重に,特に腎機能障害患者,高齢者,長期間投与及び大量投与患者等では血中濃度が高くなり易く,聴力障害の危険性がより大きくなる→聴力検査の実施が望ましい.アミノ配糖体系抗生物質の聴力障害は,高周波音に始まり低周波音へと波及する.障害の早期発見の為,聴力検査の最高周波数である8kHzでの検査が有用

④急性腎障害等

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