診療支援
薬剤

テイコプラニン新様式
6119
teicoplanin(TEIC)
タゴシッド Targocid(サノフィ)
 :注射用200mg/V
テイコプラニン(200・400 各社)

適応

〈適応菌種〉本剤に感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) 〈適応症〉敗血症,深在性皮膚感染症,慢性膿皮症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,肺炎,膿胸,慢性呼吸器病変の二次感染

用法

初日400mg又は800mgを分2,以後1日1回200mg又は400mgを30分以上かけて点滴静注 〔敗血症〕初日800mgを分2,以後1日1回400mgを30分以上かけて点滴静注 小児乳児,幼児又は小児:10mg/kg 12時間間隔で3回,以後6~10mg/kg 〔敗血症等の重症感染症〕10mg/kg 24時間毎に30分以上かけて点滴静注 新生児(低出生体重児を含む):初回のみ16mg/kg,以後8mg/kgを24時間毎に30分以上かけて点滴静注 ►年齢,体重,症状により適宜増減 注意

①投与中は血中濃度をモニタリングすることが望ましい.トラフレベルの血中濃度は5~10μg/mLを保つことが投与の目安となるが,敗血症等の重症感染症においては確実な臨床効果を得る為に10μg/mL以上を保つ

②主に腎臓から排泄.腎機能障害患者では健常者よりも血中半減期が延長するので,投与量の調整必要.Ccrから投与量又は投与間隔を調整する目安は以下の通り.尚,血液透析或いは腹膜透析を受けている患者への投与は,Ccrが10mL/min以下の患者と同様とする.〔障害度:初期投与(3日目まで)・4日目以降〕60≧Ccr>40:腎機能正常者と等しい投与量・1日の用量を半減するか或いは隔日に投与 40≧Ccr>10:腎機能正常者と等しい投与量・1日の用量を1/3に減ずるか或いは3日毎に投与.10≧Ccr:腎機能正常者と等しい投与量・1日の用量を1/5に減ずるか或いは5日毎に投与

③ショック及びレッドマン症候群(顔,頸,躯幹の紅斑性充血,瘙痒等)の報告,30分以上かけて点滴静注し,急速なワンショット静注では使用しない

禁忌

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