診療支援
薬剤

ダプトマイシン新様式
6119
daptomycin(DAP)
キュビシン Cubicin(MSD)
 :静注用350mg/V(調製時の損失を考慮に入れ1V中367.5mgを含む)
ダプトマイシン(350 沢井)

適応

〈適応菌種〉ダプトマイシンに感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) 〈適応症〉

1敗血症,感染性心内膜炎

2深在性皮膚感染症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,びらん・潰瘍の二次感染

注意

1)耐性菌の出現等を防ぐため,原則として他の抗菌薬及び本剤に対する感受性を確認

2)肺炎に使用禁(本剤は肺サーファクタントに結合し,不活性化)

3)左心系感染性心内膜炎に対する有効性は認められていない為,成人の右心系感染性心内膜炎にのみ使用(左心系感染性心内膜炎に対して,国内使用経験なく,海外でも有効性は認められていない).又,小児の感染性心内膜炎に対する有効性及び安全性は未確認

用法

11日1回6mg/kgを24時間毎に30分かけて点滴静注又は緩徐に静脈内注射 小児〔敗血症〕‍ 21日1回4mg/kgを24時間毎に30分かけて点滴静注又は緩徐に静脈内注射 小児‍ 注意主に腎臓で排泄される為,血液透析又は連続携行式腹膜透析(CAPD)患者を含む腎機能障害の成人患者では,以下を目安に投与間隔を調節(小児の腎機能障害患者に対する検討は未実施)

①Ccr≧3011回6mg/kgを24時間毎 21回4mg/kgを24時間毎

②Ccr<30〔血液透析(可能な場合,血液透析日には血液透析後に投与.週3回でも可)又はCAPDを受けている患者を含む〕11回6mg/kgを48時間毎 21回4mg/kgを48時間毎

③1日2回以上投与禁(海外第Ⅰ相及び第Ⅱ相試験において1日2回以上投与した場合,CK値が上昇)

④グラム陽性菌に対してのみ抗菌活性を有する.従ってグラム陰性菌等を含む混合感染と診断された場合,又は混合感染が疑われる場合は適切な薬剤を併用して治療(後発品は用法用量に違いあり)

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①耐性菌の出現等を防ぐため,以下のことに注意

a)感染症の治療に十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下で行う

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