診療支援
薬剤

アムホテリシンB(リポソーム製剤)新様式E
6173
amphotericin B(AMPH)
アムビゾーム AmBisome(住友)
 :点滴静注用50mg/V

適応

1真菌感染症:アスペルギルス属,カンジダ属,クリプトコックス属,ムーコル属,アブシジア属,リゾプス属,リゾムーコル属,クラドスポリウム属,クラドヒアロホーラ属,ホンセカエア属,ヒアロホーラ属,エクソフィアラ属,コクシジオイデス属,ヒストプラズマ属及びブラストミセス属による下記感染症(真菌血症,呼吸器真菌症,真菌髄膜炎,播種性真菌症)

2真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症

3リーシュマニア症

注意1

1)アゾール系抗真菌薬等が十分奏効するような軽症のカンジダ感染症に対しては,他剤を第1選択薬として使用を考慮

2)クロモブラストミコーシス(黒色分芽菌症)に対する有効性は未確立

3)アスペルギルス属の呼吸器真菌症のうちアスペルギローマ(慢性壊死性肺アスペルギルス症を含む)では,発熱等の臨床症状及び炎症反応が強く,胸部X線等で空洞周囲に浸潤影を認め,注射用抗真菌薬投与の必要性を認めた場合に,本剤投与の必要性を十分検討した上で投与

2

1)以下の3条件を満たす症例に投与

a)1回の検温で38℃以上の発熱,又は1時間以上持続する37.5℃以上の発熱

b)好中球数が500/mm3未満の場合,又は1,000/mm3未満で500/mm3未満に減少することが予測される場合

c)適切な抗菌薬投与を行っても解熱せず,抗真菌薬の投与が必要と考えられる場合

2)発熱性好中球減少症の治療に十分な経験を持つ医師の下で,投与が適切と判断される症例についてのみ実施

3)投与前に適切な培養検査等を行い,起炎菌を明らかにする努力を行う.起炎菌が判明した際には,投与継続の必要性を検討

用法

11日1回2.5mg/kg,1~2時間以上かけて点滴静注(増減) ►1日総投与量は5mg/kgまで.但し,クリプトコックス髄膜炎では,1日総投与量は6mg/kgまで投与可 21日1回2.5mg/kg,1~2時間以上かけて点滴静注 3免疫能の正常な患者:

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?