診療支援
薬剤

ポサコナゾール新様式
6179
posaconazole
ノクサフィル Noxafil(MSD)
 :100mg 点滴静注:300mg/16.7mL/V

適応

1造血幹細胞移植患者又は好中球減少が予測される血液悪性腫瘍患者における深在性真菌症の予防 2侵襲性アスペルギルス症,フサリウム症,ムーコル症,コクシジオイデス症,クロモブラストミコーシス,菌腫の真菌症の治療 注意2

1)投与前に原因真菌を分離及び同定する為の真菌培養,病理組織学的検査等の他の検査の為の試料を採取.培養等の検査の結果前に薬物療法を開始する場合でも,検査結果が明らかになった時点でそれに応じた抗真菌剤治療を再検討

2)他の抗真菌剤が無効或いは忍容性に問題があると考えられる→使用を考慮(侵襲性アスペルギルス症は除く)

用法

初日は1回300mgを1日2回,2日目以降は300mgを1日1回経口/中心静脈ラインから約90分間かけて緩徐に点滴静注 注意錠剤と静注液は医師の判断で切り替えて使用可.ただし,臨床試験において静注液の長期投与の経験は限られており,静注液の添加剤スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンナトリウムは腎機能障害のある患者で蓄積し,腎機能の悪化等の可能性→静注液の投与は最小限の期間とし,経口投与可能な患者には錠剤を選択 1投与期間は好中球減少症又は免疫抑制からの回復に基づき設定.急性骨髄性白血病又は骨髄異形成症候群では,好中球減少症の発症が予測される数日前に本剤による予防を開始し,好中球数が500cells/mm3以上に増加後,7日間程度投与を継続 2投与期間は基礎疾患の状態,免疫抑制からの回復及び臨床効果に基づき設定

禁忌

1)エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリンジヒドロエルゴタミンメチルエルゴメトリンエルゴメトリンシンバスタチンアトルバスタチンピモジドキニジン,ベネトクラクス〔再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期〕,スボレキサント,ルラシドン,ブロナンセリンを投与中

2)過敏症

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