適応
1真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症
2カンジダ属又はアスペルギルス属による以下の真菌感染症:食道カンジダ症,侵襲性カンジダ症,アスペルギルス症(侵襲性アスペルギルス症,慢性壊死性肺アスペルギルス症,肺アスペルギローマ)
注意
1)1
a)以下の3条件を満たす症例に投与
ア)1回の検温で38℃以上の発熱,又は1時間以上持続する37.5℃以上の発熱
イ)好中球数が500/mm3未満の場合,又は1,000/mm3未満で500/mm3未満に減少することが予測される場合
ウ)適切な抗菌薬投与を行っても解熱せず,抗真菌薬の投与が必要と考えられる場合
b)発熱性好中球減少症の治療に十分な経験を持つ医師のもとで,適切と判断される症例についてのみ実施
c)投与前に適切な培養検査等を行い,起炎菌を明らかにする努力を行う.起炎菌が判明した際には,投与継続の必要性を検討
2)侵襲性カンジダ症:カンジダ血症,腹腔内膿瘍,腹膜炎,胸腔内感染以外における検討は行われていない
3)侵襲性アスペルギルス症:他の治療が無効あるいは忍容性に問題がある患者に本剤の使用を考慮
用法
成人1投与初日に70mgを,2日目以降は50mgを1日1回 2〔食道カンジダ症〕50mgを1日1回 〔侵襲性カンジダ症,アスペルギルス症〕初日に70mgを,2日目以降は50mgを1日1回 ►約1時間かけて緩徐に点滴静注 小児初日に70mg/m2(体表面積)を,2日目以降は50mg/m2(体表面積)を1日1回.尚,1日1回50mg/m2(体表面積)の投与で効果不十分の場合には,1日1回70mg/m2(体表面積)まで増量可.いずれの場合も 1日用量として70mgを超えない ►約1時間かけて緩徐に点滴静注 注意
①成人中等度の肝機能障害を伴う患者には,以下を目安に用量調節
a)Child-Pughスコア:7~9(中等度)
1.食道カンジダ症→35mgを1日1回
2.発