診療支援
薬剤

イベルメクチン新様式E
6429
ivermectin
ストロメクトール Stromectol(MSD)
 :3mg

適応

1腸管糞線虫症

2疥癬

注意疥癬については,確定診断された患者又はその患者と接触の機会があり,かつ疥癬の症状を呈する者に使用.爪疥癬には無効であるため,爪疥癬の治療には使用しない

用法

1約200μg/kg 2週間間隔で2回投与 2約200μg/kg 1回投与 ►体重毎の1回当たりの投与量:15~24kg→1錠 25~35kg→2錠 36~50kg→3錠 51~65kg→4錠 66~79kg→5錠 ≧80kg→約200μg/kg 注意

①水のみで服用.高脂肪食により血中薬物濃度上昇の恐れ.空腹時投与が望ましい

②腸管糞線虫症に関しては,糞便内幼虫が陰転しない場合は再投与を考慮

③疥癬の重症型(角化型疥癬等)の場合,初回投与後,1~2週間以内に検鏡を含め効果を確認し,2回目の投与を考慮

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①本剤に対し過敏症反応の際は,その後の投与中止

➋意識障害があらわれることがあるので,自動車の運転等,危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明→運転注意

③糞便内幼虫が陰転しない場合は再投与を考慮

④疥癬:本剤による治療初期にそう痒が一過性に増悪することがある.また,ヒゼンダニの死滅後もアレルギー反応として全身のそう痒が遷延することがある.特徴的な皮疹の発生や感染が認められない場合,又はそう痒が持続しても,特徴的な皮疹の発生や感染が認められない場合には,漫然と再投与しない

〈その他〉マウス,ラット及びウサギにヒトの最高推奨用量のそれぞれ0.2,8.1及び4.5倍(mg/m2/日で換算)のイベルメクチンを反復投与したところ,口蓋裂が認められている.ウサギでは前肢屈曲も認められた.このような発生への作用は妊娠動物に対する母体毒性があらわれる用量かそれに近い用量でのみ発現

患者背景

〈合併・既往〉

①ロア糸状虫による重度感染患者(抗ミクロフィラリア薬投与後に,又は投薬とは無関係に

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