適応
1白血病(急性白血病,慢性白血病の急性転化時を含む),悪性リンパ腫(細網肉腫,リンパ肉腫,ホジキン病),小児腫瘍(神経芽腫,ウィルムス腫瘍,横紋筋肉腫,睾丸胎児性癌,血管肉腫等)
2以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
a)多発性骨髄腫
b)悪性星細胞腫,乏突起膠腫成分を有する神経膠腫
3褐色細胞腫
用法
10.02~0.05mg/kg 週1回 静注 小児0.05~0.1mg/kg 週1回静注 ►副作用を避けるため,1回量2mgを超えない 2a)ドキソルビシン,デキサメタゾンと併用 1日量0.4mg 24時間持続静注 4日間連続 投与後17~24日間休薬 これを1クールとし反復 b)1.4mg/m2 2回静注 1回目投与の3週間後に2回目投与 6~8週を1クールとし反復 ►副作用を避けるため,1回量2mgを超えない 3シクロホスファミド,ダカルバジンと併用 1日1回1.4mg/m2 静注 少なくとも20日間休薬 これを1クールとし反復 ►副作用を避けるため,1回量2mgを超えない(適減) 注意
①外国では体重10kg以下の小児への初期投与量を0.05mg/kg週1回 静注すべきとしている
②ドキソルビシン塩酸塩,デキサメタゾンとの併用時,24時間持続静注を実施する場合は,中心静脈カテーテルを留置して投与
③褐色細胞腫にて,化学療法施行後に高血圧クリーゼを含む血圧変動の報告→化学療法開始前にα遮断薬等を投与
!警告
施設緊急対応.医師十分な知識,経験.適応患者の選択にあたっては,各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意.IC
禁忌
1)重篤な過敏症
2)脱髄性シャルコー・マリー・トゥース病
3)髄腔内投与
注意
〈基本〉
①用量規制因子は神経毒性であり,用量依存的に重篤な末梢神経障害及び筋障害の恐れ→臨床症状,患者を十分観察,又臨床検査(末梢神経伝達速度検査,握力測定,振動覚を含む知覚検査等