診療支援
薬剤

ベリムマブ(遺伝子組換え)新様式
399
belimumab(genetical recombination)
ベンリスタ Benlysta(GSK)
 点滴静注用:120・400mg/V
 皮下注:200mg/1mL/オートインジェクター・200mg/1mL/シリンジ

適応

既存治療で効果不十分な全身性エリテマトーデス 注意

1)過去の治療においてステロイド,免疫抑制薬等による全身性エリテマトーデスに対する適切な治療を行っても,疾患活動性を有する場合に本剤を上乗せして投与

2)抗核抗体,抗dsDNA抗体等の自己抗体が陽性であることが確認された全身性エリテマトーデス患者に使用

3)臨床試験において重症のループス腎炎又は重症の中枢神経ループスを有する全身性エリテマトーデス患者に対する有効性及び安全性は未検討

4)添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行う

用法

1回10mg/kgを初回,2週後,4週後に点滴静注し以後4週間の間隔で投与 1回200mgを1週間の間隔で皮下注 注意

①本剤による治療反応は通常投与開始から6カ月以内に得られる.6カ月以内に治療反応が得られない場合は本剤の治療計画の継続を慎重に再考

②臨床試験において本剤と他の生物製剤又はシクロホスファミド静注剤との併用に対する有効性及び安全性は未検討

!警告

1)本剤は肺炎,敗血症,結核等の感染症を含む緊急時に十分に措置できる医療施設において,本剤についての十分な知識と全身性エリテマトーデス治療の十分な知識・経験をもつ医師の下で本剤による治療の有益性が危険性を上回ると判断される症例のみに使用する.本剤は感染症のリスクを増大させる可能性があり,又結核の既往歴を有する患者では結核を活動化させる可能性がある.又本剤との関連性は明らかではないが悪性腫瘍の発現も報告あり.治療開始に先立ち本剤が疾病を完治させる薬剤でないことも含め本剤の有効性及び危険性を患者に十分説明し患者が理解したことを確認した上で治療を開始

2)重篤な感染症:敗血症,肺炎,真菌感染症を含む日和見感染症等の致死的な感染症の報告→十分な観察を行う等感染症の発現に注意し本剤投与後に感染症の徴

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