診療支援
薬剤

トラネキサム酸新様式E
3327
tranexamic acid
トランサミン Transamin(第一三共)
 :250・500mg カプセル:250mg :50%
 :5% 5mL/A,10% 2.5・10mL/A
トランサミン(ニプロP)
 シロップ:5%
トラネキサム酸(250 250 10% 各社,5%  日医工岐阜,500 陽進堂,50%  鶴原,5% 日新,Kit1g ニプロ)

適応

1全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向(白血病,再生不良性貧血,紫斑病等,及び手術中・術後の異常出血)

2局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血(肺出血,鼻出血,性器出血,腎出血,前立腺手術中・術後の異常出血)

3以下の疾患における紅斑・腫脹・瘙痒等の症状:湿疹及びその類症,蕁麻疹,薬疹・中毒疹

4以下の疾患における咽頭痛・発赤・充血・腫脹等の症状:扁桃炎,咽喉頭炎

5口内炎における口内痛及び口内粘膜アフター

用法

1日750~2,000mg 分3~4(増減) 小児下記1日量mg(mL)(増減) 分3~4 0~1歳:75~200(1.5~4) 2~3歳:150~350(3~7) 4~6歳:250~650(5~13) 7~14歳:400~1,000(8~20) 15歳~:750~2,000(15~40) ►風味‍ 1日250~500mg 分1~2 静注・筋注 術中・術後:1回500~1,000mg 静注 又は 1回500~2,500mg 点滴静注(増減)

禁忌

1)トロンビン投与中

2)過敏症

注意

〈適用上〉

静注時:ゆっくり静脈内に投与(急速な投与で,悪心,胸内不快感,心悸亢進,血圧低下等)

筋注時

a)神経走行部位を避けて慎重に投与

b)繰り返し注射する際は,同一部位を回避

c)注射針刺入時,激痛を訴えたり,血液の逆流をみた場合は,直ちに針を抜き,部位をかえて注射

患者背景

〈合併・既往〉

①血栓(脳血栓,心筋梗塞,血栓性静脈炎等)及び血栓症の恐れ(血栓を安定化)

②消費性凝固障害(血栓を安定化→ヘパリン等と併用)

③術後の臥床状態及び圧迫止血の処置中(静脈血栓を生じ易い状態であり,本剤投与により血栓を安定化する恐れ→離床,圧迫解除に伴い肺塞栓症を発症した例の報告)

本剤の成分に過敏症の既往歴

〈腎〉

①腎不全:血中濃度が上昇

②人工透析患者:痙攣の恐れ

〈妊婦〉妊B1有益のみ 〈授乳

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