適応
1急性心筋梗塞における冠動脈血栓の溶解(発症後6時間以内)
2不安定な血行動態を伴う急性肺塞栓症における肺動脈血栓の溶解
注意
1)1冠動脈造影により血栓を確認した後,投与を開始することが望ましいが,冠動脈造影の実施が困難な場合は,強い胸痛を伴い心電図上明らかなSTの上昇が認められ,かつ,冠血管拡張剤投与によっても胸痛が寛解しない患者に対して投与
2)2急性肺塞栓症の診断は肺動脈造影等により,血栓,塞栓或いは血流の障害を確認.実施が困難な場合は,臨床症状から不安定な血行動態を伴う急性肺塞栓症が強く疑われ,かつ,低酸素血症,右心負荷の増大等の検査所見を確認した患者に対して投与
3)急性肺塞栓症には,ヘパリン投与による抗凝固療法を基礎治療として行う
用法
127,500IU/kg 静注 213,750~27,500IU/kg 静注.1回最大投与量は27,500IU/kgまで ►80,000IU/mLとなるように生食液で溶解 ►注入速度:約10mL(800,000IU)/分で投与 ►投与は発症後できるだけ早期に行う 注意
①1発症から6時間以内に投与開始
②2急性肺塞栓症に投与する場合,出血に関する有害事象の発現は用量依存的であるので,危険性と有益性の両面から慎重に投与量を決定→患者背景に該当する患者等,出血の危険性が高い患者へ投与する場合には低用量(13,750IU/kg)の投与を考慮
!警告
1)投与により脳出血が発現し,死亡が認められている
2)投与に際しては禁忌及び注意〈基本〉に留意し,適用患者の選択及び急性肺塞栓症患者に投与する場合には投与量の選択を慎重に行う.又,投与中及び投与後の患者の出血の有無を十分確認するとともに,血液凝固能等の血液検査・臨床症状の観察を頻回に行う
禁忌
1)出血している患者(消化管出血,尿路出血,後腹膜出血,頭蓋内出血,喀血)(出血助長し,止血困難)
2)出血を起こすお