作成グループ名
厚生労働行政推進調査事業費(免疫・アレルギー疾患政策研究事業)『我が国の関節リウマチ診療の標準化に関する臨床疫学研究』(研究代表者:針谷正祥)の関節リウマチ診療ガイドライン分科会(分科会長:川人豊)が中心となり,日本リウマチ学会と協力して作成された1).
作成時期
日本リウマチ財団による初版は1997年,改訂版は2004年に作成された.2014年の改訂版から日本リウマチ学会編集として発刊され,今回の改訂は2018~2020年に検討・作成,2021年4月に公表された.
改訂予定の有無
「関節リウマチ診療ガイドライン2020」(以下,ガイドライン2020)では,エビデンスが不十分な事項については次回以降の改訂に委ねるとしており,今後もさらなる新薬の承認や医療環境の変化が予測されるため,3年後を目途にエビデンスの集積状況を考慮して改訂を検討するとしている.なお,改訂の際は改めて診療ガイドライン作成委員会を編成するとしている.
準拠したエビデンスの分類,勧告・推奨の分類など
ガイドライン2014と同様に,ガイドライン2020もGRADE(Grading of Recommendations Assessment,Development and Evaluation)法で推奨を作成することを原則とした.また,2014年版以降に臨床で使用可能となった新薬が多数あること,手術療法やリハビリテーション治療についても近年変化していることから,薬物療法と非薬物療法を重要臨床課題とした.加えて,いくつかのテーマについてはGRADE法で推奨を作成することが困難なため,総説形式でまとめられている.
今回取り上げるべきクリニカルクエスチョン(CQ)については,2018年の第1回診療ガイドライン作成分科会において検討された.その後CQごとに担当者が決めたキーワードでPubMed,The Coc
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