適応
1高血圧症
2腎実質性高血圧症
3〔12mg錠除く〕以下の状態で,ACE阻害剤の投与が適切でない場合:慢性心不全(軽症~中等症)
注意〔慢性心不全〕
1)ACE阻害剤投与による前治療が行われていない患者における有効性は確認されておらず,ACE阻害剤から切り替えて投与することを原則とする
2)ACE阻害剤の効果が不十分な患者における有効性及び安全性,並びにACE阻害剤と併用した場合の有効性及び安全性は未確認
3)NYHA心機能分類Ⅳの慢性心不全患者に対する有用性は未確立(使用経験少ない)
用法
1成人1日1回4~8mg,必要に応じ12mgまで増量.但し,腎障害を伴う場合は,1日1回2mgから開始し,必要に応じ8mgまで増量 小児1歳以上6歳未満には1日1回0.05~0.3mg/kg,6歳以上には1日1回2~8mg,必要に応じ12mgまで増量.但し,腎障害を伴う場合は,低用量から開始し,必要に応じて8mgまで増量 21日1回2mgから開始し,必要に応じ8mgまで増量 31日1回4mgから開始し,必要に応じ8mgまで増量可.尚,原則として,ACE阻害剤以外による基礎治療は継続 注意
①〔高血圧症〕小児に投与する場合は,成人の用量を超えない
②〔慢性心不全〕投与開始時の収縮期血圧が120mmHg未満の患者,腎障害患者,利尿剤を併用している患者,心不全の重症度の高い患者には,2mg/日から開始.2mg/日投与は,低血圧関連の副作用に対する忍容性を確認する目的であるので4週間を超えて行わない.投与により,一過性の急激な血圧低下を起こす場合がある為,初回投与時,及び4mg/日,8mg/日への増量時は,血圧等の観察
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠
3)アリスキレン投与中の糖尿病(但し,他の降圧治療でもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)
注意
〈基本〉
➊降圧作用に基づくめまい,ふらつき→運転注意
②手術前