診療支援
治療

本態性高血圧症
essential hypertension
大石 充
(鹿児島大学教授・心臓血管・高血圧内科学)

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GL高血圧治療ガイドライン2019

ニュートピックス

・生活習慣病としては初めて高血圧診療補助アプリが保険収載された.生活習慣の修正などに対してスマートフォンのアプリを通じて指導をするものであり,今後の生活習慣病管理の1つの方向性を示したものといえる.

治療のポイント

・降圧療法の基本は生活習慣の修正である.

・ガイドラインの降圧目標を遵守した厳格な降圧が重要である.

・病態に応じた降圧薬の選択が重要である.

・治療抵抗性高血圧(降圧利尿薬を含む3剤使用で降圧目標を達成できない)は専門医へのコンサルトを考える.

◆病態と診断

・本態性高血圧とは診察室血圧140/90mmHg(家庭血圧135/85mmHg)以上の血圧を示し,二次性高血圧〔腎実質性や内分泌性(原発性アルドステロン症,クッシング症候群,褐色細胞腫など)〕を否定された者.

・家庭血圧と診察室血圧に乖離がある場合には家庭血圧を優先する.

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