頻度 あまりみない
GLベーチェット病診療ガイドライン2020
治療のポイント
・腸管潰瘍は特に治療介入しなくても,自然経過で拡大・縮小を繰り返し,時に瘢痕治癒したりすることがあることに留意し,治療目標は潰瘍の治癒ではなく,症状のコントロールおよびCRPの陰性化とする.
・何年も落ち着いていても突然再燃することはありうるため,治療の継続が必要.
◆病態と診断
・腸管ベーチェットの典型例では,回盲弁に接する部位に卵円形から不整形の大きな深掘れ潰瘍を形成する.
・しかし非典型例も多く,特異的な病理組織所見もないため,確定診断に難渋する場合も多い.
・症状は腹痛が多いが,下痢,血便,発熱などをきたすこともある.逆に無症状なことも多い.時に,瘢痕治癒による狭窄,潰瘍部の穿孔を起こす.
◆治療方針
症状が軽微であれば,コルヒチンやメサラジン製剤などの副作用の少ない薬を使用し,腹痛などの症状が強くCRP高値となるようであればステロイドや抗TNFα抗体を使用する.免疫抑制による感染症の併発には十分注意する.
A症状が軽微な場合
Px処方例 下記を併用する.
B上記でコントロール不能または腹痛やCRP高値を伴う場合
Px処方例
プレドニゾロン(プレドニン薬)錠(5mg) 1回3錠 1日2回(30mg/日) 朝・昼または朝・夕食後.2週間継続し,1回2錠 1日2回(20mg/日)に減量,その後は2週間に5mg/日ずつ減量
●治療の変更の指標 ステロイド無効例やステロイド漸減中もしくは中止後の再燃例では,抗TNFα抗体を投与する.ステロイドの長期投与は避ける.
Cステロイド抵抗例または依存例
Px処方例 下記のいずれかを用いる.
1)アダリムマブ(ヒュミ
関連リンク
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- 治療薬マニュアル2024/メサラジン《ペンタサ》
- 治療薬マニュアル2024/プレドニゾロン《プレドニン プレドニゾロン プレドニゾロン プレドニゾロン》
- 治療薬マニュアル2024/アダリムマブ(遺伝子組換え)《ヒュミラ》
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