診療支援
治療

褐色細胞腫・パラガングリオーマ
pheochromocytoma・paraganglioma
田辺晶代
(国立国際医療研究センター病院・糖尿病内分泌代謝科医長(東京))

頻度 あまりみない

GL褐色細胞腫・パラガングリオーマ診療ガイドライン2018

治療のポイント

・診断確定後はα遮断薬による治療を開始する.

・本症に対するβ遮断薬単独投与は禁忌であり,必ずα遮断薬と併用する.

◆病態と診断

A病態

・褐色細胞腫・パラガングリオーマ(PPGL:pheochromocytoma・paraganglioma)の約90%は副腎原発(褐色細胞腫),約10%は傍神経節原発(パラガングリオーマ)である.

・約10~30%は多発性内分泌腫瘍症(MEN)2型,von Hippel Lindau(VHL)病,神経線維腫症(NF)Ⅰ型の一症候として発症し,家族性である.

B診断

発作性高血圧あるいは治療抵抗性高血圧,副腎偶発腫瘍,PPGLの家族歴を有する症例を対象に画像検査で腫瘍を検索し,血中・尿中メタネフリン分画,カテコールアミン分画を測定する.

◆治療方針

 診断確定後はすみやかにα遮断薬を開

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